2018年のシーズンを終えて
2018/12/25
(ROB会報133号より)
【ROB倶楽部会長 山下 忠】
今年は入替戦への出場、そしてAグループへの昇格を目指したシーズンでしたが、残念ながらこの目標には大きく届きませんでした。この三年間チームは4年生の1年次に4勝3敗、2年次では4勝2敗1分け、3年次で5勝2敗と、一歩ずつ階段を上ってきました。そうして迎えた今シーズン、期待の大きかったチームだけに1勝5敗1分けの戦績には、無念の思いを強く感じます。
試合を振り返る時、勝敗の分水嶺となる戦局に思いが行きます。それは「もしも」とか「あれがなければ…、ああしておけば…」と考えるのではなく、この局面で求められるプレーをやりきる、この局面を打破する攻守に力を発揮する、そのようなチームとしての集中力と反応力の理解度、習熟度のレベルが勝負の分かれ目となるからです。One Ballへの集中、反応をどこまで、どのように研ぎ澄ませて試合に取り組むのか、そうした瞬時の緊張の積み重ねがラグビーです。対校戦グループ公式戦の厳しさを、あらためて感じさせられたシーズンでした。
4年生部員には、それぞれが今年を振り返ったとき様々な感慨があるでしょう。立教戦では出場した4年生が攻撃にもタックルにも、強さを見せてくれました。特に最後の7分間、立教ゴール前でのFWの闘いは十分に武蔵の力を発揮したものです。最後の最後に4年生が、次の世代に継承すべき武蔵ラグビーを示してくれました。卒業していく彼らの、これからの実社会での活躍を期待しましょう。そしてROB倶楽部、大学、学生父母とでベクトルを一にし、次の躍進につながるキックオフに臨みましょう。
【GM 増岡 真日】
2018年度はチームにさらなる飛躍を期待したシーズンでありながら結果を残せなかった。また、スタッフの一員として選手達に結果を残させるためのサポートができなかった。良くも悪くもすべてのゲームが拮抗し、接戦をものにできたのは1試合に留まった。勝ち切れない弱さ。最終戦の立教戦、後半38分からゴール前で20フェイズを重ねてFWラッシュで挙げたトライ。フィジカル、メンタルに、まさにそこに今シーズンの答えがあったように思えた。
あらためて勝負には勝たなければ意味がないと思った。これまでに掛けてきたすべての時間、費用、計画、それこそチームみんなの取り組み方自体が否定される「べき」ものに変わるから。自らの存在の証を立てる。その為にも勝たなければならないのだ。
【ヘッドコーチ 渡邊 忠】
武蔵大学ラグビー部OBの皆様、日頃は暖かいご声援、ご支援をいただきありがとうございます。
今シーズンはシーズン当初より思った戦いが出来ず非常に苦しいシーズンとなりました。古澤主将は背中でチームを引っ張る姿勢で頑張ってくれましたが結果につながらず悔しさでいっぱいであったと思います。昨年のメンバーから大幅にメンバーが変わり、学生チームの選手育成の大切さを改めて痛感しました。
今シーズンの反省点を明確にし、来シーズンはこの悔しさを晴らしたいと思います。また学生たちには自らの気づきを持ち、ネガティヴな考えや甘えを捨て、さらなる成長を期待すると同時にそうなるように指導していきたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。
【2018年度主将 古澤 空大】
はじめに、日頃からラグビー部のご支援ご声援ありがとうございます。
今シーズンの結果としては、1勝5敗1分Bグループ7位という成績でした。今シーズンを振り返ると、去年の12月16日熊谷ラグビー場でロスタイムに逆転され20対24青山学院大学に負けてから始まりました。あの日からもう一度入替戦に行きAグループに昇格することだけを考えて1年間ラグビーをしてきました。しかし、今シーズン思うような結果を残すことが出来ませんでした。主将として、チームを勝利に導くこと、また勝利の喜びをみんなで共有することが出来ずに悔しく思い、また私自身の力不足を実感しました。
一緒に闘ってくれた後輩達には今シーズンの悔しさを力に変えて来シーズンこそ、目標であるAグループ昇格を果たして欲しいです。結果として、思うような成績を残すことは出来ませんでしたが、この武蔵大学というチームで多くの仲間やスタッフ陣、武蔵の関係者と一緒に闘えたことを誇りに思います。武蔵大学ラグビー部や主将として経験したことを、今後の人生に生かして行きたいと思います。